香蘭女子短期大学

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ライフプランニング総合学科

“観光立国”日本をけん引できる人材を多く育てていきたい。【Vol.2】

スマホを持たない旅、人生を変える旅

 旅はよく人生に例えられますが、旅をしているといろんな人に出会い、時には困難に直面することもありますが、多くの楽しみを見つけられることもあります。それが旅の醍醐味だと思います。
 よく学生には「人生を変えるつもりで旅に出てごらん」と言います。最近はスマホを頼りに行動をしがちですが、旅をしている時間だけでもスマホを持たずに過ごすように勧めています。学生は「そんな生活は考えられない」と最初は戸惑いますが、実際に旅先でやってみると、考えが大きく変わるようです。「スマホは必要ないと気が付いて、自分で物事を考えるようになった」とか、「ラインのやりとりとは違い、現地の人たちと実際に話しをすることが楽しかった」と言ってくれた学生もいて、旅ってそういう効用があるのだとつくづく感じました。

海外を知ってインバウンド客をおもてなし。“観光立国”日本をけん引する産業です

 日本は今、観光立国をテーマに掲げて海外からお客様をどんどん誘致しようとしています。一方、グローバル化でたくさんの日本人が海外に出向いています。それがすごく大切なことで、いくら「日本に来てください」と言っても相手のことがわからなければ、せっかく来てくれたインバウンドのお客様に「日本人は私たちのことをわかってない」と思われてしまい、リピーターになる人も減ってしまうと思います。日本に来てもらうことと同時に、海外に日本人が出向くことが重要だと感じています。
 新型コロナウイルスの影響が落ち着いたら、観光業が一番、日本の経済をけん引していく産業になると確信しています。誰しも旅をしたいという気持ちは持っているので、観光は絶対になくなりません。新型コロナウイルスと共存しながら、新しい観光の形を導き出していければいいのかなと思っています。

観光を学べばホスピタリティーが身に付く。社会で役立つ最強のスキル

 観光関係は就職したい人気の企業によく選ばれていますが、実際の仕事は当然厳しい面もあります。旅が好きなのは大事なことですが、お客様に旅を提供して喜んでもらえることにやりがいを感じる人でないと務まらない。私が旅行会社で働いていたときも、「旅行が好きで入社したのに…」とギャップを感じて辞めてしまう人がいました。
 観光の仕事に就いている人に一様に言えることは、すごくホスピタリティー・マインドを持っているということです。お客様への思いやりを持ちながら仕事をする。お客様にサービスすることが好きというのが大前提です。
 観光業は新型コロナウイルスの影響を受けているので、その道に進んでいいのか悩んでいる方も多いと思います。でも、観光について学ぶことは、観光の知識だけではなく、社会人として身につけておいたほうがよいスキルや知識が身につきます。特にホスピタリティーはどこの会社でも役立つし、学んだことは決して無駄になりません。
 自分の将来は自分で考えていくしかないので、大いに悩んでください。香蘭には親身になってくれる先生がたくさんいるので、ぜひ香蘭で将来のことをたくさん話し、気軽に相談してほしいと思っています。


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ライフプランニング総合学科 講師
井野 智一郎

◎担当科目
「ホテルビジネス概論/実務」「観光デザイン入門」「ホスピタリティ検定2級対策講座」

◎プロフィール
千葉県出身。大学でインドネシア語を専攻し、現地研修でインドネシアに行ったことをきっかけに、卒業旅行はタイやマレーシアなど東南アジアを周遊。大学卒業後、旅行会社とホテルで26年間勤務。

“観光立国”日本をけん引できる人材を多く育てていきたい。【Vol.2】