香蘭女子短期大学

KORAN WOMEN’S JUNIOR COLLEGE

ライフプランニング総合学科

新生!ライフプランニング総合学科【Vol.2】

卒業生の言葉から生まれたKoran Girlsで成長しながら想い出作り

 これまで地域チャレンジの一環として実施してきた「Koran Girls」の活動は、令和2年度より単位(授業)化しました。週に一度の授業を通して、「汎用的スキル」について学びつつ、週末や長期休暇(夏休み・春休みなど)を活用して、地域チャレンジを実践する形へと進化しました。突然「Koran Girls」と言われても、分からないだろうと思いますが、きっかけは、ある教え子の一言です。
 7年ほど前の話です。本学では卒業式の前日に卒業パーティーを行っているのですが、その会場で、私は何気なくある卒業生に「2年間どうやった?」と聞きました。その学生は福岡で有名な銀行に就職が決まっていましたし、友人関係も順調そうだったので、学生生活の満足度は高いと思っていたのですが、「思い出が少なかった」と即答され、とてもショックを受けました。資格取得と就職支援だけでは学生に本当の意味での満足度は与えられない…。どうすればいいか考えたときに、人と触れ合って感謝されたり、自分で何かを成し遂げれば、自信にもなるし「香蘭に入ってよかった」と満足してもらえ、思い出作りに繋がるのではないかと考えました。
 また、いろいろな学校を取材して、町おこしを手伝って感謝された体験などをお聞きしたり、女の子たちは、グループで動く方が心理的にこうした活動へ参加しやすいだろうという感触を得て、別の短大で実施している活動を参考に、2年前から「Koran Girls」の活動を手探りで始めました。はじめは予想以上に参加者が集まりすぎて、1人1人の学生の成長や満足度を把握できず、更に、集まる時間の確保も難しかったことを覚えています。こうした問題点を解決するために今年から授業化し、人数を絞り、確実に学生たちと一緒に活動できるようにするために授業化しました。

香蘭だからこそ経験できる、生きた学び

 「Koran Girls」で実践しているプログラムの柱は2つあって、1つは課題を乗り越えるため“押してダメなら引いてみな”という複眼思考を鍛えること。もう1つは経験値です。PDCAサイクルを何回回すことができたか、色んな役割を自分自身で経験し、グループ活動で必要なファシリテーションなどのスキルも磨いてもらいます。
 複眼思考を鍛える取り組みとしては、北海道で地域おこしのお手伝いをしたことを例にお話ししましょう。3年前に実施したプログラムですが、北海道の当別町という町へ学生2名を連れてお伺いしました。町では、町長にお会いし、議会にも参加させていただきました。また、当別町にある大学の学生とグループを作り、当別町の町の中を探索し、当別町の町の素晴らしさや不足している点をお伝えし、その地域の視点で考えることで、複眼思考を実体験として鍛えることができたのではないかと考えています。つまり、北海道での課題(過疎化、大学生の移住の促進)を福岡での経験を元に、課題解決方法を考える、という経験を行ってきました。
 その他にも、昨年の夏には教職員と学生の交流イベントで、インスタ映えするかき氷のフルーツ盛りを作るコンテスト(第1回フルーツフェス)を実施しました。学生に与えたミッションは、本学の教職員と学生たちがもっと垣根を越えた交流ができるように、企画を立て、チラシを作り、集客すること。イベントに向けて「どんな声かけをしたらみんな来てくれるかな」と悩むことは、どんな教科書よりもはるかに現実に即した学びになると思います。
 汎用的スキルはある程度身についている学生もいますが、「社会に出たらこんな力も必要だよ」と教え、「香蘭だからこそできた」ということをたくさん実践し、経験させたいと思っています。学生たちが積極的に参加してくれるように、提供するすべてのプログラムについて、学生が楽しめる工夫を用意しているのが特徴ではないかと思います。

導いてくれる先生に出会うキャンパス

 今年は、コロナ禍で、学生たちを集めることが難しいので、現在は、「Koran Girls」を3つのグループに分け、①名刺・クレドカード製作グループ、②ポロシャツorTシャツ製作グループ、③オープンキャンパスへ参加するグループ、で上記の話し合いを進めています。コロナの影響がなければ、北海道や韓国での研修、地元のホテルとコラボしたブライダルの企画や糸島市内でのボランティア活動なども計画していましたが、全て中止となりました。新型コロナウィルスの影響で何ができるか練り直さないといけないので、学内やネット上で実施できるものから順番に行っていくつもりです。
 私自身の想いとしては、学生たちと二人三脚で取り組んで、学生が成長する姿を見たい。そうでなければ授業はオンラインで十分になってしまい、学校教育に未来はないですよね。この学校でこの先生やこの友人、地域の方々に出会えたからこうなれた、という小さな成功体験をたくさん積み重ねて、沢山の想い出を作って欲しいと考えています。


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ライフプランニング総合学科 教授、学生部長
中濵 雄一郎

◎担当科目
地域創生入門
パーソナルファイナンス
証券外務員Ⅰ、Ⅱ


◎プロフィール
西南学院大学大学院博士課程修了
専門:経営学(企業財務)

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