香蘭女子短期大学

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ファッション総合学科

スタイリングの仕事は相手の気持ちに寄り添い、悩みや問題を解決すること【Vol.2】

コーディネートでスタイルを提案

 授業では「コーディネートとは何か」について一緒に考えます。洋服をどうコーディネートするか、何を足して何を引いたらいいのか、何のためのコーディネートなのか。ファッションには正解がないので何通りも考えます。卒業後、販売員になる学生も多いのですが、スタイリングの仕事は相手の気持ちに寄り添い、悩みや問題を解決することや、イメージに合わせた様々なアイデアと提案力が必要になりますね。トレンドを追いかけて商品を売るのではなく、スタイルを提案できるといいですよね。
 ちょっと大袈裟に言うと、この一着でどれだけ人生が豊かになるか、みたいなことを想像(妄想)する!(笑)あれ、自分のコーディネートのときも妄想しませんか?憧れの一着を目にすると、もう止まらないですよ。そのためにも自分の手でたくさんのモノに触れること、記憶に残る経験を重ねてもらいたいです。知識やコーディネートテクニックだけではなく、相手への思いやりやコミュニケーション力、信頼される人間性も育んでいきたいですね。

社会で求められる力

 これからはファッションだけを勉強すれば安心という時代ではありません。カフェや美容室でアクセサリーや洋服や雑貨を販売するお店も増えてきましたし、本屋や和菓子屋でもアパレル商品売場が参入しています。ファッション以外のモノやコトにも目を向けて、時代感や多様化に対応する力が求められていると思います。自分の好きな食べ物や音楽など興味のある分野とファッションを組み合わせて作品にしたり、ウェブ系が得意な学生はインスタで自分のコーディネートをストックすると、学生時代にやったことを記録に残しやすいですよね。好きなことに没頭できるエネルギーは、とても魅力的です。

香蘭『短大』だから学べること

 専門学校と違って、ファッションだけではなく「教養」を幅広く学ぶのが短大ならでは。専門学校でも10年講師をしていたので、違いはよく分かります。好きな授業は課題もサクサク進みますが、興味のない授業はなかなか頭に入ってきませんよね。でも、最初は全く興味がなくても、いろいろ知ると楽しかった経験ってありませんか。社会に出ると、仕事や人間関係で苦手なことって結構あります。急に新しいプロジェクトがはじまったり、職場が変わったり。そんなとき、興味のないものでも自分で学ぶ方法が身についていると、知らないことを知るうちに面白くなってきて、結果的に仕事にも人間関係にも幅が出るのではないでしょうか。「教養」に触れ、自分で学び、自分で考える。ファッション総合学科を卒業して銀行や一般企業にも就職する学生もいるのは、この「教養」のおかげかも!

ファッションを通して自分磨きをする場所

 学生が夢をかなえるためのサポートをすることが私の仕事です。もちろん夢はなくてもサポートします。天神に行くと販売員になった卒業生が大勢いるので、私がお客様になることもあります。すっかり大人になって仕事をしている姿を見ると嬉しいですね。
 香蘭には、作るのが好きな学生、インスタに興味がある学生、スタイリストやデザイナーになりたい学生など色々。でも、おしゃれは好きだけど、全く作ったことがない高校生もたくさん入学しています!なんとなく入学しても、違う切り口から得意になることも。私もファッション嫌いでしたからね。
 ファッションで生き方を磨くというと、ちょっとかけ離れている感じがするかもしれませんが、そこはニコイチで(笑)。ファッションには人生を変えるだけのデザインの力があります。学生が自立した考えや生き方を、ファッションを通して学ぶための素敵な環境を準備していますので、ぜひ香蘭でお会いしましょう!


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ファッション総合学科 准教授
岡田 絵梨奈

◎担当科目
「ファッションデザイン戦略」「コーディネート企画論」「フォーマルウェア概論」

◎プロフィール
福岡生まれ福岡育ち。大学卒業後、金属メーカー海外営業部勤務。マナースクールでのメーク講師を経て、ファッションコーディネートの世界へ。美術館と美味しいものが大好きで、時間があればすぐに海外へ。九州大学大学院修士。

スタイリングの仕事は相手の気持ちに寄り添い、悩みや問題を解決すること【Vol.2】