香蘭女子短期大学

KORAN VOICE

KORANの“リアル”をお届け!

ファッション総合学科

スタイリングの仕事は相手の気持ちに寄り添い、悩みや問題を解決すること【Vol.1】

ファッションと出合う学生時代

 私の学生時代は、とにかく毎日楽しく過ごすことが第一!高校の体育祭では応援団、文化祭ではバザー部の部長、大学では釣りとゴルフに熱中したりと、やんちゃな日々を送っていました。その頃一緒に時間を過ごした友人は今でも仲がいいので、学生時代に友との出会いの大切さを学びました。
 ファッションと出合ったのも学生時代。もともとファッションには全然興味がなかったんです。人は中身が大事だと思ってたので(笑)。19歳の時だったかな、デザイナー山本耀司さんのドキュメンタリー映画「都市とモードのビデオノート」を観て、ファッションの世界や「美しさ」の感覚にガツンと衝撃を受けちゃいました。それ以来、デザイナーのファッション哲学にどっぷりはまってます。洋服が好きってことよりも、デザイナーの脳内が好き!って感じでしょうか。

香蘭で人生が変わった?!

 文化交流や国際貿易に興味があって、大学卒業後は金属メーカーの海外営業部に入社。輸出入の仕事や海外支店のサポートをしていましたが、心のどこかにファッションの世界への憧れがずっとありました。3年勤めた後、マナースクールに転職し、メークやカラーの勉強をしながら講師業を目指すことに。それから香蘭でメークの非常勤講師を始めたのが26歳の時でした。
 何年か経ったころ、当時の河地学科長から「あなた、メークもいいけどファッションをしたら?」と言われたんです。めちゃくちゃ嬉しかった反面、どうやって勉強したらよいのかわからず、仕事的にも年齢的にも難しいかなぁと思っていました。そんな時、河地先生は学生でもない私に「マンツーマンで教えてあげるから大丈夫よ」と個別指導をしてくださり、九州大学大学院へ進学する道を提案してくれました。ある日、「テキスタイルをもっと勉強したほうがいいから、一緒にインドにいく?」と言われ、一緒にインドの産地巡りへ。想定外の旅中で、仕事のこと、家庭のこと、ファッションのこと、お料理のこと・・・たくさん教えていただきました。以来、私は勝手に師匠!とお呼びしていましたが、香蘭のお陰で師匠との出会があり、ファッションの仕事の基礎と講師としての熱意を学ぶことができました。ですから、香蘭の大学や学生の皆さんに、少しでも御恩返しができればという気持ちでお仕事しています。

スタイリストの仕事

 講師業の仕事と別にスタイリストの仕事もしています。スタイリストといっても、雑誌のスタイリストやTVや映画のスタイリストなど様々ですが、私は長年「パーソナルスタイリスト」をしていました。18歳~80代の方まで、素材やサイズ・デザインの選び方、TPOに合わせたスタイリングなど多面的にコーディネートを提案します。体型はもちろん、職業や好きなものなど同じ人は一人もいないので、ファッション雑誌は毎月全世代分を買って、ショップ巡りをして情報収集していました。また、ビジュアルフォトやイベントなどのスタイリストの仕事では、撮影で海外へ行くことも。衣装に私物を使って撮影することも多いので、撮影につかった衣装で解説することも。「フォーマルウェア概論」では理論だけではなく、ドレスやアクセサリーなどを教室に並べて、生地感やボリューム、裏地の構造を触ってみたりします。結構楽しいですよ!


【スタイリングの仕事は相手の気持ちに寄り添い、悩みや問題を解決すること Vol.2を見る】

ファッション総合学科 准教授
岡田 絵梨奈

◎担当科目
「ファッションデザイン戦略」「コーディネート企画論」「フォーマルウェア概論」

◎プロフィール
福岡生まれ福岡育ち。大学卒業後、金属メーカー海外営業部勤務。マナースクールでのメーク講師を経て、ファッションコーディネートの世界へ。美術館と美味しいものが大好きで、時間があればすぐに海外へ。九州大学大学院修士。

スタイリングの仕事は相手の気持ちに寄り添い、悩みや問題を解決すること【Vol.1】