香蘭女子短期大学

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保育学科

保育職は、結婚、出産、育児など様々なライフステージで輝ける仕事です。【Vol.2】

夢をかなえて幼稚園の先生に。社会に出て初めてわかる責任の重さ

 卒業後は博多学園で働きたいと決めていました。知り合いの方が働いているので雰囲気もわかっていたし、7園もある大きなところなのでたくさん学ぶことがあるかなと思い、1年生のときから自主実習も本実習も博多学園に行きました。
 実際に幼稚園の先生として働き始めてみると、学生の実習時との大きなちがいは「責任の重さ」です。
 自分よりも年上の保護者と対等に話す機会も多く、卒業したての頃は子どもの発達についてあまりよくわかっていないことも多い中、お母さん方に対してアドバイスをすることにとてもプレッシャーを感じていました。

卒業後も相談に乗ってくれる恩師。その言葉に励まされ今があります

 新任の時、受け持ったクラスの子どもがある日突然「幼稚園に行きたくない」となってしまい、保護者の方から「明日からしばらく休みます」という連絡を受けたんです。前年まではベテランの先生で、急に新任の私が担任になったのが一番の理由だろうと思い、「どうしたらいいんだろう」と悩みました。先輩がフォローしてくれたり、前年に受け持った先生がアドバイスしてくれて、お手紙を書いてみたり工夫をして、その子は来てくれるようになりました。あの経験は大変でしたが、その子も無事卒園してホッとしました。
 うれしいなと思うことは、子ども達の成長する姿を近くで見ることができたり、卒園してからも連絡をくれたり会いに来てくれる子がいること。成長した姿を見られるし、覚えてくれているんだなあと思うと、やっぱりすごくうれしくなりますね。
 現場に出て2年目くらいのときに働くことが本当につらくなってしまい、実は香蘭の保育学科長の河野先生に「しんどいです」と相談しに行ったことがあるんです。他の仕事に就いた友達の話を聞くと、幼稚園の先生よりも楽しそうだなとも感じて…。でも先生から「資格がなくても働ける仕事なんて山ほどある。今はしんどいけど頑張り時。今辞めるのはもったいない!」と励まされて思いとどまりました。その時は「もったいない」の意味がよくわからなかったのですが、今になると、資格があって経験があれば歳を重ねてもできる仕事なので、そういう意味だったのかなとわかります。その言葉をいただいたから辞めずに今に至るので、相談しに行ってよかったなと思います。

結婚、出産、育児…様々なライフステージで輝ける仕事です

 今は子育てをしているのでパートでお手伝いの立場ですが、いずれは担任や正職に戻ることができたらいいなと思っています。幼稚園の先生は、補助の職員の場合は子どもがいるお母さんが多いので、悩んだときに相談できるし、子どもが体調を崩した時でも理解があるので休みやすく、フォローもしてくれます。そういう面ではすごく恵まれていて、女性が結婚、出産しても働きやすい仕事だと思います。
 手に職があったり、自分にできる何か特別なことがあると強みになりますよね。幼稚園の先生は資格があって、歳を重ねても働ける現場があるので、将来の良い選択肢の一つじゃないかなと思います。子どもが好きな人はもちろん、絵を描いたりピアノを弾くのが好きな人も、その個性をいかせるので向いてる仕事だと思いますよ。

保育学科卒
島田 由貴(しまだ ゆき)

1986年生まれ。福岡県出身。子供の頃から絵を描くことが好き。手先を使うことが好きで、在学中は美術の授業で行った画用紙を使ったカード作りが楽しく、友達の誕生日にも紙でキャラクターのカード等を作りプレゼントしていた。今はアクセサリー作りにはまっている。

保育職は、結婚、出産、育児など様々なライフステージで輝ける仕事です。【Vol.2】